シリーズ作品「あり得た(る)かもしれないその歴史を聴き取ろうとし続けるある種の長い旅路、特に日本人やオランダ人その他もろもろに関して」の第五章《投げ出された身体》より
bymamoru 03/16/2018

STORYストーリー

  • mamoru

mamoruは、身近な物や行為から生まれる微かな音や、ある場所にまつわる歴史上の人物や出来事をとりあげ、資料やインタビュー、フィールドレコーディング、テキストなどを「想像のためのスコア」として提示することで、「聴くこと」から知りうる過去、現在、未来/架空のオルタナティブな世界観を表現しています。

今回は、近年、mamoruが取り組むシリーズ作品「あり得た(る)かもしれないその歴史を聴き取ろうとし続けるある種の長い旅路、特に日本人やオランダ人その他もろもろに関して」の第五章《投げ出された身体》より、3曲、18分のトラックを紹介します。 これらの音源は、2017年にYuka Tsuruno Galleryで開催された個展「散華 上段-Upper Sange 2017」にて、ギャラリー全体に投影されたサイケデリックな映像と共に、インスタレーション作品として発表されました。

4年に渡りリサーチを継続し、制作を行った長編シリーズの重要なインスピレーションに、『モンタヌス日本誌』(1669年にアムステルダムで出版された日本を紹介した本)があります。同誌に含まれる想像に富んだ挿絵には「寺院」も登場し、そこには燃え盛る炎とその周囲でトランス状態で踊る人々や、ジャワ(オランダの植民地)のガムランで用いられるものに酷似した楽器が描かれています。 mamoruは、この17世紀オランダ産の想像上の寺院と、本来の声明からも感じられる独特のグルーブに触発され、あり得た(る)かもしれない声明を想像する中で、トランス音楽風の声明を作曲しました。
録音は、京都とインドネシアにて進められました。京都では、浄土宗瑞林院住職河合真人上人による『散華上段』という経典・声明を普段通りのスタイルで録音し、それを元にしながら、インドネシアではイラストレーションに描かれている楽器を推察し、ジョグジャカルタのガムラン奏者Welly Hendratmokoと、同じく同地拠点のパーカッショニスト(クラシック音楽、ロック、ジャズなど) Alfin Satrianiによるドラムセットによる解釈で、それぞれ別々に演奏された音源がミックスされました。
こうして生まれた《UpperSange 2017ver02》とは別に、別のお経(仏説阿弥陀経)の一部を録音したものをベースに、オランダ在住の日本人DJ So Oishiによるリミックスを経て、4つのサウンドトラックが制作されました。

UpperSange 2017 ver.2
NamuamiDub (リミックス:So Oishi)
Amidachyon (リミックス:So Oishi)

ミュージシャン
コンセプト・作曲:mamoru
声明:河合真人
ドラム:Alfin Satriani
ガムラン楽器 (ゴング、シトゥル):Welly Hendratmoko
リミックス:So Oishi (DJ、作曲家)

写真:ジョクジャカルタ、2017
レコーディングの様子


The 5th chapter of series works: “a long listening journey of a Possible thiStory especially of Japanese & Dutch & something more”
mamoru introduces 3 pieces (18 min) from The 5th chapter of series works: “a long listening journey of a Possible thiStory especially of Japanese & Dutch & something more”  in RABATOKYO. These recordings are originally from a solo show at Yuka Tsuruno Gallery (Tokyo) featuring a psychedelic moving image projected in the gallery.

The recording was inspired by several illustrations in the Dutch geography book, “Gedenkwaerdige Gezantschappen der Oost-Indische Maatschappy in ’t Vereenigde Nederland, aan de Kaisaren van Japan” published in 1669, Amsterdam, which has been one of the most important inspiration for the entire series. Some of them show “temples” of their- imaginary-Japan where people dance around the fire in trance and others contains instruments that are truly similar to Java gamelan instruments. I had tried to graft these inspirations with the world of 2017.

The sound was recorded in Kyoto and Indonesia. In Kyoto, “Upper Sange” reading by a monk was first recorded. Then in Indonesia, mamoru mixed the individual interpretations of Java Gamelan artist Welly Hendratmoko and drum recordings from percussionist artist Alfin Satriani inspired from the instruments drawn in the book. From this “UpperSange 2017ver02” was born along with a mix made by Netherland-based Japanese DJ, So Oishi, which originated from one of the separate sutra recordings.

UpperSange 2017 ver.2
NamuamiDub(Remix: So Oishi)
Amidachyon (Remix: So Oishi)

Musician
Concept/Writer: mamoru
Voice: Mahito Kawai(head of Zuirin temple of Jyodo sect) Drums: Alfin Satriani
Gamelan: Welly Hendratmoko
Remix: So Oishi (DJ, Writer)

Photo taken during the recordings in Jogjakarta, 2017

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